ブンビミ

結城永人


僕は出会ってる。気さくな女性だった。物凄く仲良くなれた。年上(一個)で、胡麻斑海豹の子のキー・ホルダーが白くて可愛かった。少しの汚れも率直に指摘した。嫌がられた気がした。僕は傷付いてみたくて行った。幼気な顔になれた部分が微妙に嬉しかったな。理想的な人と出会す前だから略二十歳だったと想う。真面目に取り上げてくれたので、チョット掻きたくなってしまい、デートへ誘われるも伺わなかった。一回はあったという。あるといえた言葉は後々で顔を合わせるはずだから君は守ってやらなければ。バナナリパブリックのTシャツを着てジーンズがサンローランだったかどうかは知らないが、サンダル履きながら長話はできないのって乗り気でない素振りをしながら何もいわなかった。何もいわれなかった僕はピンと来た直感で出した答えを覚えていない。いや確か答えではなかった。反りである。カッコと刻んだのは嘘、嘘も身から出た錆でしょ、そんな二人旅へ連れ合えて光栄でしたなんて口が裂けてもいえない。裂けていえるのは嘘だ。嘘も身から出た錆でしょ。トラック・バックは一度にして頂戴、ちゃんとは頂戴の後ろで、後ろの前には皹がわんさかあったはずだわ。手元の時計が本物の嘘、永遠は壁に掛けさせてたんだ、真に受ける意中を口説き落とそうとしなかった貴方を試したかったのは私よといわないばかりの腕白な人間の貴方が私のヒーローだった恋。ヒロインは洒脱なストライプのブラウスで襟を立てた天使的な人だったけれども一回で燃えていたのも仕方がなかった。学ぶべき君こそ他でもない名前を持つ淑やかさだ。数ヵ月がして舞い戻って来た女性も彼女と二階のロビーで顔を合わせてしまった。少しで戻って来て僕の頬への指差しは控えて必至で口説き倒したかったらしい。まさか彼女に選ばれるならば綿密な測定よりも誠実な恋人でいられるかどうかを考えさせたかったのかも。ブンビミ、そんな響きで腕をかけられてはうんうんと頷いていた僕が初心だった。彼女も彼女の私も貴方も貴方の両親も誰や彼も。ここで優しくしてあげてねという声が聞こえなかったのは奇跡、別れても罠をかけたのは私にしておいてとも呼ばれた。氷は独特な鎌よ。ヒーローとヒロインのラブ・ロマンスを追いかけて貰えないの。僕は運命で気に入られながら端っこへ投げていた。投げられた牛肉が舞い戻って来るまでさ。この笑いは受け入れられなくて黙ったのが鳳仙花、同じフレーズを二回も繰り返すべきではないゆえに響きへと移しておいたぜ。ぜはジェラシーの神様で、人生を擦れ違いつつ感性も食い違いして来たが……。僕は日本語の達者な詩人かと尋ねても通用しなかった素晴らしき男性はババヌキのスペアのカードで腹を探られてしまったんだぞと知った瞳は、現地よりか数十年も先の翼だった。相手は二枚目の人柄よりも世間的な身なりで飾り気がなくて理不尽へ開かれてた。ジンブミと似通う響きを面白く受け取る調子の合った小鼻を稍膨らませる計画の楽しさにはそぐわない。あの魂の彼が考えていたっけ。僕へかけた腕へ頼をかけて俯いてなければブルーにならないのも不思議なくらいだろう気持ちへ親しむ友達であれ。隅っこに座らせて僕を引き留める心意気とも準じられる気品に溢れている。恵まれるかぎり、物怖じしない世界が分かる僕なのね。すんとは招かなかった。翔んだ乙女かしら。鉄が火炎になる勇者へ素敵に手を打とうとしてオジャンと告げたがらない。貴方を好きな様にしたい? 切羽詰まって待ったを催せるブンビミもなく、初心そのもので立ち去らせられてしまった君も鋭い。馴染みの快さは帰って来ても今や潰えた場所が戻り切れず、声を出せないまま、コチラと鳴ったのは噛んだ私の唇だった。