切れ端な虹

結城永人


眺めてみないか
気付かないで置いて来た
終いを立ち戻って

初めは捨て去った
好ましさを取り返しつつ
眺めてこそくれ

逃げて行った一瞬の時を
眺めていたくて
場に繕えやしない

刻める広やかさへ
愛情を拾って往けないで
眺めているべく

眺められたんだ
追いもしなかった
動き出すべきではないと

柔らかく実感して
眺めてやれるも
離したくはならなかった

打ち開けていよう
想いが抜き差しならない
眺めたのならば