運命の恋

結城永人


眩しさに釘付けられた
瞳の奥で揺れていた
糾すべき心もないまま
華を探していたんだ

呼べば遠くなるはずの
抱けない名前を胸へ
魂は抜き取られていた
虫も食わない宝玉か

神様が洗い流している
来る日も来ない日も
新たに変わる奇跡こそ
超特大な傷みよりは

離れても未練があった
別れても後悔があった
捨てられたい気持ちで
拾われてしまっていた
苦悩は吹き飛ばされて
悲哀は守り抜かれつつ
歓迎させられる天上だ

実らない冬を信じて
冷たくなれないでいる
一息で絶えたいのに
溶け込めやしなくとも

偉い涙の有り様だった
遊んでいる壷だけど
平和へ溺れないでいて
粉砕してないだけに