情熱のセレナーデ

結城永人


天使が地上に舞い降りる。火山の斜面では牡牛が聖母と激突する白い事実が強かに溢れた。もし君が表象の効果を振り切るのならば僕は少しも犯されずに済むだろう。まだ何も起こらず、もう何も起こらない。僕は天使を連れて行く。まるで逃げるように。世間では各種各様の文字が偶然的に左右されながら意識的に上下するけど、どんな復讐とも無縁に薮の中を突き抜ける謎めきとは何なんだろう? 月に照らされて永遠に立ち返るまで神の戒めと考えるには死が余りにも難しすぎるから直に使命をくれと叫んだ。