Make a wish

結城永人


君が寄り掛かってた壁板は何かを防いでたと思うよ。大波というか……。憂鬱な気持ちほど太陽に背中を向けるらしく、凍えるばかりの夜、なぜ? 月だけが知ってるとは遠い光を受けながら語れはしない。それで壁板は建てられたに違いない。夜をより暗くするために……。裏切られるのは信用するせいって歴史の紋章が描かれてるけど、鷹が飛来するぞ。土砂降りの雨と共に壁板は遂に去ってしまう。君は倒れ込んだ。風当たりの酷さに髪は捲れ上がり、唇は閉ざされる……。女神よ。僕が裏切るかどうか、その本で占って欲しい。