交遊録:パリ

結城永人


互いに支え合えると
乾杯したシャンパンで
晴れやかな人間性か

エッフェル塔を臨め
賑やかなレストランだ
凱旋門へ日が暮れる

舌平目のムニエルを
注文しながら口惜しく
萎れない椿はないさ

ネオンが煽り立てる
薄暗い真夜中の天蓋も
気持ちには相応しい

浮かび上がるだろう
ルーブル美術館ならば
かりに施錠も行われ

二人きりで疾走した
プジョーのドライブわ
石畳を打ち鳴らして

移ろう街並みも抜け
サン‐ジェルマンへと
澄み渡らずにいない

明け方を迎えがてら
神の仕業と恐縮だった
耳目も尽きる至純よ