Aがポテンシャルで

結城永人


どんな幸せの形だろう
独りは思い惑えるかぎり
哀しい指で差すならば
背に腹は換えられないと
いうも耐え耐えながら
出て行けない身が切ない

交差点で留意する歯痒さ
重い頭は柱へ擦り付け
どんな橡も繁茂しないで
口を割らす気概ならば
偲んだ四月に問いかけた
どんな幸せの形だろう

分かり捲らない瞼でも
かくは知られ得なかった
接吻が乱舞する始末で
どんな懸巣も鳴いてなく
知られ得る固有の喉を
煩悶と分かり捲っていて

出て行けない身が切ない
いうも痴がましいんだ
胸へ打ち刻まれた幻とは
受容したい人柄にせよ
かくは応じるべき雑然の
互い違いを馴染まない