かくも竪琴みたく

結城永人


猩々木の鉢植えを飾り付けた
寝室の壁際の棚は連想させる
久しくも安息できなかったと
徒労を余儀なくされた潤沢の
生まれ付きだった活力自体だ

神様が祝福する現実がある
天恵は時間と空間を操った
万策の精神を理性へ超えて
重要な経験こそ知恵となり
感受性も炸裂してしまった

新たに進出するべき肉体は偉く
生理的な強度を付帯されている
時計の表示が午前一時を回った
裏通りで浮浪する秀才も嗅ぐか
美しい意識が悲しく滅び去らず

水嵩を増した泉を照らす
月の滴で誘われる暗闇へ
包容された外観が古びた
奥深くて細やかな趣きを
湛えつつ忘却も憩わせる