フロアーV

結城永人


分かっていれば
疎まなかったはずの
気持ちが正しくて
突き止めたい
涙の理由を
かりに

爽快だった
一生分の徳のように
切り放されてしまったか
覚えてやしない

まるで
花火を打ち上げて
飾られる羨ましい空を
待望していた
物静かな

小滝が流れ落ちる――

妄想しつつも
呼び戻し得なかった
成し崩しの感触で
泣けて来る
というか