さぞかし詳らかなまま

結城永人


思い悩んだはずの日柄の佳さも
潰えて恰も早晩だった如くあり
癇癪ならば忽然と惜別に等しく

膝で頬杖を突きながら考えていた
沈丁花は香も豊かに可愛らしく
手向けたい消息は千鳥で構わない
専横的な呪縛よりか解き放たれ

代償だったと嘆かわしい暴風雨で
石灰岩の窖も崩れ落ちずにいられない
闇雲で切り取られた愉快が汚される

十年の葡萄酒を希少と呷ったり
御馳走を平らげたりできるかな

徹底しなくてはならなかった