こよなし

結城永人


去り行く日月に笑っていた
手を振ってもない放れ際で

くれぐれ情念を練り直すな
皆目も素知らない大空には
どんな要所が待ち受けるか
貴方へ解き明かさないまま

平坦な足取りで進み始める
かつて幸甚の一頃だったが
厳しい山並みに翻弄されて
停滞せざるを得なくなれど
釈然と生じた出来事なんだ

貴方も手を振らないにせよ
やはり称えられたかぎりか
日月は去り行ってしまうも

遣り遂せたのは賢明だった
あらゆる作為を出し抜いて
廃るはずならば小さい名を
先立つにや思い止まるので

ついぞ示し合わされもした