例の羽振り

結城永人


見下して気に病んだ
コンプレックスを抱いて
劣等感が精神性へ
高まるまでか
侮蔑せざるを得ないで
自己嫌悪に陥ってしまった
信念なのだから

トルソーが傾くように
噴き出した熱泉は
およそ松果体でもなければ
かくも掻い潜り
深海魚へ伝わるのだろう
どんな始終で
沈み込んで行けども

ゆらゆら
思わずにいられない
穏やかな気分を
独り占めだ
なんて考え方なのか
気分を思わずに
独り
やんわりと
込んで
黙り
とんと見当も
付きやしなかったまま
まさからしい
十分が過ぎて
勘も働かず
冴え渡らないにせよ
翻ってみると
真夜中ぞ

健在を念じる
希望しなくてはならない

円盤を投げないで
黄褐色の
出し惜しむ
遊び心よりも
やはり悲観しないかぎり
身を入れていて
幾らか土埃も舞うや
実感された

祈るべき
安寧も
幻滅したくならない

キャラクターだった