十頁目のコテージ

結城永人


白鳥は湖を飛び立った
心待ちにされた大空へ
連なって行く羽搏きは
まるで転換期のようだ
何しろ
人生の
喜びを
知らなかったというか
夢見る
想いが
溢れ出さずにはいない
だから

もはや沈黙のかぎり か


静寂が谺する ばかりで
捨て鉢にも 匹敵すると

自分で自分を 流れ去り



取り 入れられや しない

考えた
宇宙を
なんで
創世記へ典拠してこそ
なのか
痛切な
反面に
膨れ上がる無限があり
鋼鉄の
意志も
完璧だ

完璧だ