列車の窓に雨宿り

結城永人


なぜか子猫が寄って来た
結論を出したんだ
付き合いは違わなかったと
絶交してしまってはならない
たとえバーチャルでも愛でるように接触するのが妥当だった
子猫は気持ちを汲んだかどうか
かくも住処みたいに居着くのだった
邂逅
美味く行くと実感させられる
戸棚の桃色珊瑚は古びれども金庫の《死》は恐ろしかった
出任せに振り払った想いが胸へ迫ると呆けざるを得ない
回らない首がポキンと拉がれそうで
よもや一人ぼっちだった……
子猫が訪れなければ口も割らなかったのだろうか
好きで泣いた
睦まじくないにも拘わらず
保管するべき功績ではなかった
遣り直す
すなわち演繹されたエナジーを企てたい
明日もあったのか