境遇

結城永人


世の中が麗しく感じられた
些かも心に刻み付けたいと
まるで密かな証しのように

草木の生い茂る小公園では
陽当たりの風が優しかった
揺らめく光こそ眩し過ぎず
殆ども胸支えしない緑へと
空気の変わり様が快かった

些かも心に刻み付けたいと
通い路を行きかけるたびに
または眺めてみたとしても
取り立てるほどの差はない

ただ引き込まれただけでも
なんてかけがえなさだろう

現存は流れ去った思い出か
博されるとも期さずにいて
空気の変わり様が快かった