敬服

結城永人


僕とは違う
僕には不可能だ
気合いを入れるよりも
躍動感がなくなる
生命を免れる

世の中に逆行して
何を掴んだのか
計り知れない
僕の手の内にも収まらず
当て嵌まるのは
頑ななまでの
人間味だったから
賛嘆させられざるを得ず
愛憐も覚える

僕では全然と
行えやしないにせよ
生まれ付きならば
否定する余地もなかろう
容易に信じ難いほどの
破格的な現実だ

突発するべき
赤子の第一声が
小さく思えるのは
当たり前だとしても
産声ではないまま
崇めたのだった
如何に心酔か

星辰へ旅立つ
僕にも分かりはすれど
恰も霊験の如く
喪失した実在性で