アミュレット

結城永人


近頃は鶸の囀りで
臍噛む意識も散り散りな
生活へ潤いを博した

快勝の笑みが齎され
想いは胸空くばかりだ
とても良い気分になって
浮き浮きの体勢だ

取り戻した美しさへ
粋狂している状態なのか
なんて復調だろう

空間を切り崩した場所に
現実は芽吹きを起こした
度重ねと放逸されながら
まるで大海原も猛々しく
遊泳する座頭鯨のような
色鮮やかに編成している
虹たちの光芒が印付けて

画期的な起床から
引き出し得る社会を吸った
ところが息苦しくなり
歴史性へ出向くまで
瞼を封じて感じるべきと

行き先は森厳だった
枯れ草に筬虫が粘っている

ひたぶる香高く
芳醇と触発される風情も
興じられて止まない