パストラル

結城永人


日出を拝む
ありがたい
子羊も鳴く
牧場だった

連れて来た一匹の和毛
むつまじく撫でていて
陽光は燦然としながら

思い当たる
無花果の葉
とはいえど
吝かであり

肩の荷を下ろせたのだ
どんな境遇なのかしら
語りかけるエピソード

おもしろい
人々だった

景色が途轍もなく香る

迫り来て
鬼である
闇の中で
屯しない

エピソードは徹夜した
眠れなくなってしまう
自我に根差せる情感へ

案じても
作為的だった
講じても
仮借的だった

とうに放射する陽光で
戦慄することはできず
全くの神々しい雰囲気

詰まらない
モットーだ

跡形もない音質が快く