誠実のアレゴリー

結城永人


天啓を承けて御言葉を告げる
地獄へ墜ちるか天国へ昇れるか
黄泉は主体性として確立される
肉体が滅んでも身体が朽ちても
心魂そのものは存続できたわけだ
絶対的な神を無限に認識しながら
霊界を通過してしまった詩である
恐るべき閻魔と望むべき聖母
どうして別々に進んで行くのか
現世で経験した内情に基づく
各々の本性こそ切り放し得ず
目的となる方向が決定されるので
悪質な人間は許されない地獄へ
良質な人間は称えられる天国へ
なんと悲しい救霊というのか
仲良くなりたかったにも拘わらず
見聞しなくてはならなかった
来世で逸楽を味わいたければ
どんな命も粗末にしないだろう
知識とか物体なんかではない
有限な方法で真正と誤解するな
一切の対象は因果律で産出された
協調的に洞察する器量が宜しい
御言葉を返して天啓を励んだ