生の讃歌

結城永人


味方も同士も持たない
のに
死ぬべきではなかった
どうしても無理である
人類の残虐な仕組みで
僕は社会を表象しない
再び
持ちたいと考えるのが
悲鳴を上げる全員とは
命を込めつつ思い知れ
けど

発揮されなかった力の
君も連帯できなかった

無数の櫂が漕いだ箱船
飛んで行く漆黒の夜空
芋虫は幾許か唸りつつ
平らな砂州へ漂着した
途端に痛切となる極致
訴えたい神聖の合理性
欺かれて騙された皆々
絶望してしまうのかな
滅相もない悪霊がいる
落伍せざるを得ないや
骨肉が支配した乱痴気
毒よりか失望しそうだ
精霊は降臨しない間際
破天荒の麦畑と玄武岩
黙殺された世間の塵埃
意識的な糞尿や閑古鳥
栄養を摂ろうとも虚言
内情も汚された弱体化

再び
与えたいと想えるのは
感謝を告げる味方でも
馬鹿にしたくなかった
だが
許さなくてはならない
知性は幕を引いたのだ
尤も
終焉した体系であれば
事例として嘯くだろう
惨劇を反復するべきと
だが
原理も黎明するならば
慮るのは仮象であろう
析出したがる弁証法で
尤も
意志は堰を切ったのだ
認めたくなるのだった
さて
阿呆にしてはならない
協調を行える同士とも
与えられなかった想い