希代や妻の恋時雨

結城永人


言葉の絢が一枚だったら
良いのにと思えなくなる
かも知れない不安の弁舌
一枚だったら良いのにと
思えなくなる言葉の絢が
不安の弁舌かも知れない

観葉植物を窓辺へ置いて
思い浮かべる異国の夫は
フンコロガシになってて
大きな大きな自責の念を
放免されてしまうまでは
英雄でもないのだからと

いってもきかない恋時雨
奇代のありとあらゆるだ
このままで妻がうんざり

風車が回ったオランダで
チューリップを愛してる
あけすけにオレンジをも
本当にうそではないのか

いってもきけない屋形船
希代のおりとおるよれだ
このままで笊へぷっくり

自責の念が二股だったら
悪いけどと感じなくなる
かも解らない疑惑の心理
二股だったら悪いけどと
感じなくなる自責の念が
疑惑の心理かも解らない

愛玩動物を広場へ放して
感じ及ぼせる異例の夫は
ホットケーキになってて
速くも速くも忍耐の情を
免除されてしまうまでが
賢者ではないのだからと

いってもみれない恋時雨
奇代のありとあらゆるだ
そのままで妻がげんなり

穴蔵が震えるポイズンで
ジェノサイドを憎んでる
おぞましくウェポンをも
実際にはじでもないのか

いってはみれない人力車
希代のおりとおるよれだ
そのままで蓑へすっきり

忍耐の情が三日だったら
惨くてはと敵わなくなる
かも受けない危惧の論法
三日だったら惨くてはと
敵わなくなる忍耐の情が
危惧の論法かも受けない

形而上学を天井へ挙げて
敵い過ごせる異変の夫は
トポロジカルになってて
遥かな遥かな言葉の絢を
解消されてしまうまでも
偉人ではないのだからと

いってもいけない恋時雨
希代のありとあらゆるだ
あのままで妻がむっつり

心霊が歪んだスコープで
フェニックスを驚いてる
とめどなくサウルスをも
現実にきずではないのか

いってはいけない宇宙船
希代のおりとおるよれだ
あのままで∞へうっとり