君は清々しい

結城永人


生命に一刻の猶予もない
喜びへ移行できた社会だ
心臓は愛惜と共に高ぶる

天使が眠りへ就きながら
引くに引けなくて下りて
真心こそ思考させられた

些細な寝息を発たれ
貧乏だったよりも察知する
微細な寝半を打たれ
困窮だったよりも痛感する
仔細な寝相を放たれ
辛苦だったよりも観念する

柔和な顔と健康な美の聡明な相だ
少なくとも僕は死なないのである
天上の神へ賜る恩寵という栄誉だ
恰も実物の如く光輪が差して来る

人生を賭して正々と崇めたい

跳び起きた天使が引き上げるや
地上の念願だった想いが証され
僕にとって肝要なのは善という
犠牲ばかりか奉納ですらもある
行動の荘厳な指針の掌握なのだ

現今に別れを告げたかった
空無な生活を余儀なくされ
魔物は全ての意味を捏造し
死霊が全ての価値を模造し
口は噤めども不自然だった
破廉痴な世界になったので
自滅するよりも手段がない

ところで
天使はいた
策略ではない
難渋するべきでも

山奥にゴリラが棲めば
水牛は仮定法を牽いて
熟れ柿を刈り取るかも
緑茶も煎れてしまうな

精神の庭先で咲く
凛々しい立金花は
憂悶する性を刷新した
無限に犇めき合う信条と
結託した理力によって
有用な知恵として
易々と甘受できた

アレキサンドライトぜ

僕は漸く自立する
空前絶後の記念碑
透き通った天使と
交流する能がある