とこしなえ

結城永人


切なさが遅れて来る
過ぎ去った年月を懐かしく

味わえる気持ちになり
必死で生きようとしてた
駆け抜ける僕たちの
慕わしい野山も越えて往く
注いだ心血が薄い

バオバブは動かないながら

絡め取られた日毎よりも
所在へ計なく突入して
連れ込まれてしまう用量は

刃物を研ぐ痛ましい性だ
漫然も恥ずかしく消息の
質が差し当たらずにいない
抱き留める意地を張り