戦慄き

結城永人


僕は涙を落としたい
堪えるのは止めにし
泣きたくなったんだ
悲しい気持ちだった

察せもしない貴方が
補助線を引きながら
懇願した真の浅瀬で

節操なく溢れ出した

告げられないだろう
もしか離れ去りつつ
悟れもしないならば

波立つ砂辺は秀麗に
洗い込まれてしまい

人情的な寓喩を開く

星よりも密かだった
貴方が彼岸のように
生き生きと切望する
まるで現れない僕へ
佳く思い詰めたんだ

愚直である沖合いは
予期させようとした
極めて容易な一滴を