35‰

結城永人


やっと連れ出した
宵闇の砂嵐を踏み越えて
干からびた何があるだろう

握り込んだ掌には
まるで亜鉛のような
息苦しさが刻印されながら
打つかっている

誰も来られず
気にかけはしなかった
大地へ熱気が沈んだまま
首を垂らす姫百合の
よもや壊滅的と
早合点してしまい

泣き出すよりも
小雨が舞うのではなく
伸びやかな醍醐味を
受け入れるべきではないか
探究しようと無駄だ
余計に実験できて
予定を検証したくなる

晴れ晴れしさが必須で
経緯は有意義だった

飛散する鵲の遅鈍な空白へ

嫌いではないんだ
憎みも恨みもしないにせよ
もしや脳天が憂悶すれば
漫然と看過していた
斜めの道理を血迷うな