本性上のオード

結城永人


神よ 受難する生命を
終末へと引き入れられた
どんな災いが信じられるか
審判しなくてはならず
かくも尊重的な巷の
推し量らせた実体として

神よ 決定的な生命を
押し出しながら開始した
どんな歓びも愛させるのか
識別しなくてはならず
かくも重厚した巷の
打ち渡らせる実体として

神よ 包摂した生命を
悲痛にも引き裂いている
どんな契りが交えられたか
信仰しなくてはならず
かくも敬意的な人の
耐え忍ばれた実体として

神よ 肯定的な生命を
押し留めがてら爽快する
どんな乱れも現れさせたか
純愛しなくてはならず
かくも意思する人の
付き従わせた実体として

神よ 力動する生命の
進退へも極め付けられた
どんな現れが災いさせるか
復活しなくてはならず
かくも巡礼的な人を
覆い尽される実体として

神よ 共有的な生命の
耐え切りながら浸透した
どんな交えも歓ばれるのか
許容しなくてはならず
かくも清潔した人を
凝り固まらす実体として

神よ 卓抜した生命の
恋慕には破り打てている
どんな仰ぎが契られたのか
前提しなくてはならず
かくも英知的な巷を
解き解された実体として

神よ 能性的な生命の
量り続けがてら勾配する
どんな情けも乱れさせたか
合同しなくてはならず
かくも穏和する巷を
選り選らせた実体として