モノローグ

結城永人


卓上に蟻の行列を
真横で観察するような
知人の視角が気に留まる
まるで鼻息も荒く
上滑りする言葉たちを
追いかけられるのだ

たぶん
対重性かも知れない
無益であるならば
歴史の
格式に基づく
文学の固有名詞によって
根本的に細分化された
意味や価値を表し切れない
物事

地道に進む対象は
言語が崩壊する地点へ
知人は意識したかどうか
どんな前例もないわけではない
目を光らせると明白なんだ
今回はバターが厚くて
温度計にも添わない始末の
枯れ葉だった

厳めしく波立つ野芝で
チンパンジーが手を打つ
語彙的にいうと
抵触しても果実は熟れない