大聖堂

結城永人


寝ても覚めても魂が朦朧と
付き纏う悪夢に魘されてた

川を流れ下りて行く
頭の天辺から足の爪先まで
脱力感に見舞われながら
かく息付くだけで

飛び去った妖怪は餓鬼だ
酸漿こそ催促したのか
一陣の風が楕円を取り成し
生半可な趣きを残した

どうも気は確かという
尊重しなくてはならない
人物の痕跡が揉み消されて
嗅いでいた二つの鼻孔に
天和の馨も寒々とするまま
裸身の女神へ悟りたい

土壇場で露呈できても不快
正念場で散漫できても非情
修羅場で変異できても無法

敢然として純真無垢な
生活なら必要不可欠だろう
規則的に遵守させられて
崇拝した心情が嬉しく

永世の社交界へ存命できる