そこはかとなく

結城永人


地球に揺れる
足の裏から頭の先まで
歌われながら
胸へ響く生命を感じた
揺れているや

世相は恰も風貌の如く
漂うのだった
気不味くならないまま
印象が揺れる
町の端より村の際へと
歌われながら
心に響く歴史を感じた
揺れているや
旅程ならば天文だろう

漂うのだった
傍の光でも央の闇でも
揺れる状態か
堪り兼ねてしまうには
歌われながら
愛と響く霊魂を感じた
揺れているや

肝が据わりもしながら
漂うのだった
連綿と織り成されてぞ