風のシエスタ

結城永人


考え通りではなかった
気不味さを吹き飛ばし
接触できる瞬間がある

たとえ予感だとしても
生まれ立てではないか

なんて快適なのだろう

焼いた卵を掻き混ぜて
パンに挟んだランチで
かくも心一杯みたいな

容認したくない事柄は
かつて染み付きながら
思い返せば凝り固まり
息も絶え絶えだったが

なんて充足なのだろう

ラベンダーが咲き捲る
土地へ広がった場面に
静かな感動を覚えるや

生きて来て良かったと
捉えられずにはいない