へっちゃら

結城永人


思想の闇に触れると
脅かされる恐怖がある
謀らずも共有しない無知の
自分は他人ではない
富士山を背景にしながら
写真を撮影しても
幸せな気分にはならないで
邪悪よりも現れて来ず
蝕まれざるを得ない
どうせならば行おうはずか
認めるべきと喝を入れる
勇気を持ってこそ
進み出さなくては不味い

もはや笑い種なんだ
嵌まった檄の飛んでもなさ
地球を恰も火星の如く
感じないでやいられない
精神的に崩壊しないかしら
一人ぼっちぞ有り触れず
見聞するのは異様だらけ
理性だけがただ堅持させた
さもないと打たれている
不快感で胸が焼かれて
取り合えない心理のかぎり
終末の世の中へ居座るな
まるで殻を破るように
地へ足を着けながら
再出発してみたかったんだ
尽きない現実性がある
弱くても保ったまま

へっちゃら
断乎と呼びかける
へっちゃら

反響も起きないで
へっちゃら
生命の喜ばしさだ
へっちゃら
錯乱を超えていた

肝心要の和みではないか
平らではなかったにしろ
たとえ起伏が激しくとも
争いを気に入らないような
内面よりも考え付かない
なんて長丁場だろう
三十年目の初志として
明白に受け入れているんだ
もしや桜吹雪へ
懐かしめなくもなければ
切れ切れの雲間だった
広範囲へ貫徹される
今も昔も変わらないも――
子供から大人まで
遥かな宇宙が恋しかった