ディン・ディン・ディン

結城永人


根刮ぎにされた
内面を匂わすならば
パプア・ニューギニアへ
行って来た帰りにしようか
詰め襟の衣装を着て
烏龍茶をじっくり沸かす
まるで仙洞のような
余裕があるかぎり

旅客機を降りて
カヌーで渡った
亜熱帯の花の香があるんだ
如何に遺恨を背負うか
物心が付いた幼稚園以来
命を大切に
呑み込めなかったこそ
重大で――

モンゴルへは立ち寄らず
神経に任せて捉えた
気持ち良い草原の空間性を
居眠りと匹敵しない
日本語で伝え届けるには
体力が求められる
相撲だと相撲も
塩で清める国柄ではなくて
綿密なアイデアは
及び付かない情感なので
黙らざるを得ない

つまりだから
吟味していたのは真だった
水墨画と似た風景がある
中国の山林で
観光がてら入り込みながら
発祥された起源を
随分と手にしたのだった
風景がなければ中国に
水墨画はあり得ないのやも
烟る山林も写されないで

だから
好きにしたくないんだ
好きにするべきではない
好きにしてはならなかった
つまり
依拠する命で終結される
長期間の遺恨も
思索でなくはないと

訪れている事前の
ジャングルも憧憬は深い
根強く引き付けられた
かくも恋人みたいに
ニュー・カレドニアだった
恐らく招待されて
たぶんワープできない
咲き乱れる状態へ解るのが
所在地ではなかった