ベリー・ゴールド

結城永人


真夜中の
人影もない街角で
信号機が灯る交差点に
端くれの野良犬が立ち寄り
雑草を舐めると
旗を掲げた車が来て
停まりながら
連れ去ってしまったのか
空白が残る

子供は遊んだ
砂場で山や川を造った
高く固めて
トンネルを掘ったり
刻んだりした細さがある
次いでホースで
水を流してみるや
遠くに海が現れるのだった

ひっそり
防風林で囲われる庭自体へ
太陽が笑いかけた
宙には雀が翔け回って
気候も温暖だ
咲いた葵は疎らに揺れる
なんて快いのだろう
行商人も訪れず
家屋の棚ぞ
帽子と得ない

真昼間の道中に
赴けば長くもなろうか
台所では鯉が捌かれていた
手術される癌は治りかけ
寺院も教条を励む
チェーンが華々しく
響き渡るんだ