カボションな香

結城永人


捕まえるだろうか
まるで夢のように
百万年も放られた
ついに悲願ならば

やっと追いかけず
楓の木の高みまで
飛んで行った蝶へ

取り逃がしている

なぜか分からない
手の内を明かすも
探し当たらないで
かくも無力みたく
想いを寄せながら

今度という今度は
終局にして終局の

もはや熱烈だった