カルト・スリップ

結城永人


三千年後の象に跨りながら
回転する脳髄を尋ねてない

五千年後の犀に跨りながら
硬直する技法を尋ねてない

跨らなければ接しただろう

僕は笑いを堪えずにいない
だって二千年も待たすから
疲れた兎を休ませておやり

君も笑いを堪えずにいない
だって三千年は空いたから
窶れた蛇を寛がしておきな

そろそろ波長が合ったまま
尋ねているのは意欲なんだ

一万年先で鶴を考えないか



八億年先で虎を考えないか

七十年先で鯉を考えないか




四百年先で鰐を考えないか


二千年先で蛍を考えないか