ホーリー

結城永人


地均しをしていると
竜が来た
竜は手伝わない
畑の薩摩芋へ
固唾を飲んで護衛していた

耕せば収穫できるとは
必ずやかぎるまい
なので

竜がいなくても
薩摩芋は実るのではないか
思いながら汗水を垂らす
作業だった

逆鱗に触れると急迫される
自前ではないみたいだ
たとえ利益を得られても
叫びが貫くのだった
壮絶に猛々しく
睨んだ眼光も強い

やれやれ
一服しながら談じてみるや
礼を貰わない竜なんだ

掘り返した土壌へ
竜が悠然と巡回する