ダーリンが止まらない

結城永人


どうも長袖を着る気にならなかった
肌寒いので
室内だけにしろ
治っては患いながら鼻風邪を連発している
流石に半袖ではきついと想う
十月も下旬だ
頑張りが祟った
宜しい面々に囲まれて“恋”が手薄だったか
だって好きは好きでも相違するのだから
自分として制した決意を曲げるわけには行かない
長袖が重たく感じた
まるで冬も越せる勢いで薄着のまま
寝冷えを挑もうとは世の中も痛快らしい
持たなかった
かねて待ち遠しく嘆願していたせいでは
なかったものの
数にも入らない偶然を積み重ねたらばとかなんて玉の輿へ欠伸も出なくなり
そうな
張り切り過ぎは辛抱も堪らずに仕納めだ