そうせき

結城永人


てりかえす
つきのひかりをあびて
ゆうぎりの
はとばはひとけもなく
たたずんだ

まるでふるさとだろう
おぼえがあるのならば
たびびとだったように
もしもおどろきながら

さむざむしいまふゆ
かがみこんだ
なみがさらうしずく
すくいとらず
こなごなのおもいで

かくてきずつくみたく
とくへたんできしつつ
かりにもすきとおれば
かんがいされたはずだ

せいかつが
さしせまるころあいで
しんぼうは
つのってしまうよりも
ろうろうと