ざくろフレイバー

結城永人


硝子が張り廻る部屋で
灯る蝋燭の台座が捻る
幾つもの支柱の暗部に
開閉しない扉が付いた

誰も分かってくれない
分かってくれない誰も

理想郷へ駿馬を跨ろう
拍車を掛けるのが良い
流れて行くのは詩人だ

Sing a song in peace

蔓草が絡み出す都市で
鳴く食卓の陶器が遮る
僅かもの回廊の静域に
束縛しない穴が掘れた

皆も認めてはくれない
認めてはくれない皆も

桃源郷へ気球を乗ろう
木片を焚けるのが良い
溶けて行くのは詩人だ

Draw a paint in calm

潮騒が揺れ動く海原で
響く漆喰の絨毯が隠す
幾つもの砂浜の闇夜に
継起しない時が刻んだ

僕も知ってはくれない
知ってはくれない僕も

理想郷へ野鳥を放とう
無事を送れるのが良い
見えてないのは詩人だ

Be alive with pieces

日輪が射し込む原野で
彩る瑠璃の手毬が募る
僅かもの草花の真昼に
間断しない場が遇った

君も考えてはくれない
考えてはくれない君も

桃源郷へ石碑を置こう
沙汰を受けるのが良い
聞けてないのは詩人だ

Be existent with key