Paradise

結城永人


射たれる無数の矢が水に溶かそうとする

キューピッド

凍て付ける森を抜け出した脚へ尚更と照準を合わせて恰も酒類の如く酔わせたいんだ

いけない

心を燃やして椋鳥の群れが旋回する上空に手を掛けるのを邪魔しながら何を結界できるつもりなのか!?

I know you

唇が裂けるほど遁走を無謀なくされた余りにも赤くなり過ぎる記憶の一頁が離れてこそ否めない出来事だった

メシア

仮に願いが叶うなら氷の痕跡を俄かな雛形として掻き乱してしまわない霊と共に広げ開けつつ認めさせ給え

Paradise

弓撃たれる星を編み込んだ光で

* * * * *

弾かれる一線の弦が風に混ぜようとする

エンジェル

温め合える海を振り解いた腕へ今更と焦点を付かせて恰も煙草の如く痴らしたいんだ

こえない

気を張らして針鼠の集いが捻転する地下に足を入れるのを妨害しながら何を発散できるつもりなのか!?

You find me

精が尽きるほど輪舞を不利なくされた殆どにも鈍くなり及ばす想念の数多が結んでのみ肯われる仕様物だった

メシア

仮に望みが呈すなら氷の軌跡を微かな因子として叩き潰してしまわない魂と共に込み塞ぎつつ有らしめ給え

Paradise

柄発たれる標を繰り広げる音で