日差しの明るく垂れ込む教室で

結城永人


昼休みなどに同級生の男女を
二人組の名前で黒板に記した学生が考え難い

嘘臭いのも日常的にはかしら
もしも本当ならば熱々で結婚したのかも知れない
一緒になる気持ちとしては分からなくはない

むしろ良い話のようだった
持ちかけられた本人たちが急いで消すかどうかで判断されるにせよ
止めて貰わないと困るのでなければ恥ずかしく照れている心の声に他ならない

多少とも広まるや外堀を埋めて堆く聳える城のように初めての結び付きが生じないともかぎらない
仲人もしてやったりと満足げに拍手を贈る場合だってある

または黒板に名前といえば日直の欄にしか出て来ないよりか目立ちそうだ
有り難いとも吝かではないだろう
皆に認められて知られているわけなので
しかも望み通りの恋人同士となりながら思い出にも花が咲き乱れるくらい

大した経験もなかったなんて卒業と同時に嘆いたりしなくて済むんだ
可能性ですらは否定されないところか
噂話で持ち切りな昼休みなどに