軌跡としての身体

結城永人


泳ぐように生きていると

様々な認識が自分のものになり
共通点で囲まれる世の中だった

生きていると気にかかる

他人のままのものも多いらしく
実りを得た蜜柑とも似通われど
毟り取って食べられはしないで
只単に手を付けるのも憚られた

どちらでも
印象的には等しく
現状も持ち越されるにせよ
等しいから感じられる
ぶくぶく出て来た泡の現状には
新しさを覚える

気にかかるほどに考えた

自分のものになる様々な認識と
多いらしい他人のままのものは
存在の知られた形に違いはない

どちらでも
奥深いところが可愛くて
どちらでも
豊かなところが美しくて
分かってしまわずにいなかった
関わり合いを受け入れるや
新しさを覚える

考えたみたく泳ぐように