変わり過ぎた殆どの感じ

結城永人


社会はグラタンに近い
出来立ての美味しそうな状態で
絶え間なく加熱されている

思想によって
見方が違って来た
暫くして漸く慣れた頃に
焦点も定まるという

存在が姿を現すのだった
薔薇の鎖で繋がれて
非常に流動的な仕方だ
隣り合いながら化身はある
事物も埋め尽くされるままに

方法を打ち砕いた
認識へ向き出して
本質が跳び跳ねる

現象としては
ドーベルマンに吠えられ
驚かされたカメラが
少しだけ動くんだ

生命の時空も裏返してみれば
波動に起因する主体性か

人間へ帰り着いていた