神の悪戯

結城永人


別れるならば出会わなければ
笑顔が全ての恋ほどに
涙が痛いものはなく
良かったと想われずにはいない

忘れられずに覗き込んだ
心の先で広がる海は
悲しみを紛らしてくれようか
僕たちを憩わせてくれようか
静かに遠く凪いだまま

かねて刻まれていた
好きの二文字をどうすれば良い
潮が浜辺を洗い流すようには
日記帳の綴じられやしない
投げかけられる頼りも
まるで拒み切れはしなくて

仕方なく辛く摘み取ろう
想い出に咲いた花が望みという
終わりは又別の始まりだ