スイートピー・ララバイ

結城永人


腕の中で眠っておいで
すやすや寝息を発てながら
安心頻りの表情だから
夢見るように揺らしてよう

ほんわかほわーんほわわわわ
ほんわかほわーんほわわわわ

楽し過ぎた余りか
兎と鹿が顔を出した
咲き溢れた花の陰に
身を潜めていたものの
森の精霊に魅せられて

輝く星で照らされた
緑の上を面立ちを揃えて
近付いて行くのだった

森の精霊は声も上げず
平和へ祈りを捧げている
兎と鹿も倣って念じた
胸に尊さが広がった

ほんわかほわーんほわわわわ

目の前で休んでおくれ
あちこち寝相を変えるまで
気分優れの性情ならば
微笑むみたく叩かせていて

蛙や馬も先を急いだ
瞬く光に明かされた
世に恵みが及ぼした

ほんわかほわーんほわわわわ