無限な鏡

結城永人


子犬が骨を咥えているうちに取り戻した情熱は夏を夢見るかき氷のようだ
ついに口約束も真っ二つに裂けては風化した世界を垣間見せる失望の表れか
荒れ果てた土地を踏んで行く存在へ訴える気持ちこそ正しいに違いない
黙ったままでは経験も新しく生み出されやしないと想われる

常々と
神経を傷めていた
僕は
内情でしかないにしろ
否全く

本質的な認識が仲間を遠ざけているのではないか
地獄でも永遠性が通用するのは理解不能ではないか
花が咲いている
といっても詩にならず
言葉は働きかけもしないで
死を待つのみの思考水準ではないだろうか
結局は平和と誤解されて
いるのではないかしら

ない

ある

平行四辺形の一辺と烏骨鶏の羽毛で宇宙の果てから実に旅して来た感じがする

つぜん
日がこう
忽と訪れるんだ
ローマ字を
諸手に
浮かべ

笑う個性の爆発的な甘さはマロングラッセに近い
なんて芸術だろう
食べ得たら頬が落ちるほどの喜びに浸れるわけだった

生き続けるかぎり
告げなくてはならない
情熱と世界と存在は一つだと
聞き知られながら
後戻りできずにいる
時空へ抗うのも参ってしまった
もはや儘ならない状態で
流されて行くにも拘わらず
勢い付いたように