とある波打ち際に即して

結城永人


神様に感謝できるような出会いのために
幾つもの困難を乗り越えて来たとは思わない
命からの喜びに浮き立つばかりの心だけが
今新たな境地を分け与えてくれるんだ

自由と平和は
恐ろしいほどに
欠かせないはずだった
愛情と善意も
欠かせなければ
恐ろしいくらいかしら

挫けないで欲しい
たとえ世間の荒波に
呑み込まれてもいっそ
君には僕が付いていると
断じられたかぎり

現実も宇宙の中の地球の前で自然の内だった
幸せ過ぎる涙なんて匂わすのは止めておこう
夜行列車が走り切った後の星空へ向かうまま

誤らないで欲しい
かりに社会の花畑に
連れ出されてもやはり
君には僕が付いていると
親しまれたことを

取り越し苦労でしかないにしろ

挫けないで欲しい
たとえ世間の荒波に
呑み込まれてもいっそ
君には僕が付いていると
断じられたかぎり