海月だらけ

結城永人


日課に追われていると空き時間が如実に感じられて来る
向かいたいのは前者よりも後者ではなかったのだろうか
逆転現象によって終いにはどちらも同じに過ぎなくなる

なすがまま
オブラートに包まれた
存在を人生と重ね合わせる
なすがまま
リアリティで囲われた
世界を事物へ押し返される

一人が良い
一人が好きだ
気に入ったように受け取る
一人でしかなく
一人が正しいかぎり
一人といわざるを得ない
孤独を愛する

夜中に知られた漂流する船の歴史は軌跡を描いていれど
掻き分けられた波は直ぐ様と姿形を消し止めて行くから
思い出を味わう暇もないくらい寂しさを極めるのだった
潮の流れに揺られながら当たり前の社会学にも拘わらず

なすがまま
トリッキーと称された
事物を存在へ突き合わせる