名案が閃いた

結城永人


どんなにか厳しくとも
可能性がなくなったわけではない
人生で最も悲しいのは真実への誤りだ
もしかしたら切り抜けられるにも拘わらず
弱り込み果て去るな
現世では無理なんて死後だけだ
あり得ない方が多くないか
決め付け過ぎるから否難しく考えて
気分も優れやしなくなる

僕はそうだ
雲を見ながら歩いて行く
後悔の海も丸判りの
尤もな穏やかさに沿ってだ
不断に縛られず
上向きで進む

ある日
真っ青な空しかなかった
良く見たら雲はしかし
薄く棚引いていた
ある日
空は雨模様で翳っていた
良く見たら雲はしかし
鮮やかにも兆した
ある日
ある日
ある日
雲はしかし良く見たら
しかし良く見たら雲は
ある日
雲はしかし良く見たら
良く見たら雲はしかし
ある日
しかし良く見たら雲は
ある日
良く見たら雲はしかし

人生で最も悲しいのは真実への誤りだ
もしかしたら切り抜けられるにも拘わらず
弱り込み果て去るな

社会で甚だ苦しいのは現実への抗いだ
もしかしたら乗り越えられるにも拘わらず
弱り込み果て去るな

ある日
愛もそうか
澄んだ空を渡るように
歩いて行きつつ
感じ通りだと
取られれば