透き通る仲

結城永人


見詰められていた
見詰めながら
君を僕は
と思う

馬鈴薯に芽が出て
花が咲くまでのように
薄い薄い光の
明け方だろうが
人生にとって
見詰めているよりも
長かった

失われても良い……

僕だから
君ならば
情かしら

湧きに湧いて
流れに流れて
移りに移って
通いに通って

情だから
目ならば
川かしら

穏やかに泳いでいる
山女と同じくらい
見詰め合いもしないで
君が僕を
と思う

川だから
道ならば
雪かしら